【2020年7月18日〜9月22日開催】
池袋の古代オリエント博物館様・夏の特別展「古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム」にて、古代オリエント有名人の漫画制作をさせていただきました!
※ペンネーム【にしだ さきこ】で制作
古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム
「古代オリエントをたのしむ!子どもミュージアム」は、小・中学生の来館者に向けて古代オリエント世界の魅力をわかりやすく紹介する展覧会です。
古代オリエント有名人
古代オリエント
紀元前4千年紀〜紀元前4世紀頃まで、現在の中東地域におこった古代文明のこと。古代エジプト、古代メソポタミア、古代ペルシアなどが含まれます。
●今回、漫画制作に選ばれたのは5人。
- ハンムラビ王
- ツタンカーメン
- ダレイオス1世
- アレキサンドロス3世
- クレオパトラ7世
聞いたことのある名前もあるのではないでしょうか?
オリ博さんから参考資料や関連画像、監修いただきながら漫画制作をしていきました。
以下、人物の説明は制作した漫画から引用しています。
ハンムラビ
バビロン第一王朝第6代王。(在位・前1792〜1750年)
メソポタミアを統一。ハンムラビ法典を作成したことで有名。
【バビロン第一王朝】
(古バビロニア王国)前1830年頃、メソポタミアの南部(主に現在のイラク南部)に成立した王朝。
・イラストについて
ハンムラビ法典碑上部のハンムラビを元にキャラクターを描きました。
髭の構造が気になっています。
ツタンカーメン
古代エジプト新王国時代第18王朝末期(前14世紀)の王。
ツタンカーメンに関する詳しいことは実はよくわかっていない。古代エジプト歴代の王の名前と称号が記されている王名表からは削除されてしまっている。
●イラストについて
復元されたツタンカーメンの人物像をもとに描きました。
しかし、少年王ということで!可愛さ重視です。
ダレイオス1世
アケメネス朝ペルシア帝国第三代目の王。前550年頃~前486年(在位・前522〜前486年)
大帝国ペルシアの統治制度を確立した。ギリシアに攻め込んだ「ペルシア戦争」を実行したことでも有名。
●イラストについて
仏像の螺髪のようなブツブツ(ダジャレではない)はドット模様に。
衣服の袖部分をフワッと姫袖※のように描いたので、全体的に可愛らしい風貌となりました。
※フリルやレースをあしらった袖口が大きく広がった袖のこと。ドレスやロリィタファッションで見られる。とても可愛い。
アレクサンドロス3世
マケドニア王国の王。前356~前323年(在位・前336〜前323年)
20歳で即位し、ギリシア世界の覇者として、東方遠征を実行、アケメネス朝ペルシアを倒して、ヨーロッパ、アジア、アフリカにまたがる世界帝国を築いた。
●イラストについて
参考にしたのは、ポンペイ出土のモザイク画・イッソス合戦図のアレクサンドロス3世。
目鼻立ちがくっきりしています。
◀︎モザイク画のスケッチ。
胸部分にある顔を、イラストではニコちゃんマークにしました。
マントも合わさって、正義の味方みたいです。
クレオパトラ7世
古代エジプト、プトレマイオス朝最後のファラオ(王)。前69年 〜前30年(在位・前51〜前30年)
プトレマイオス王朝はアレクサンドロス大王の後継者プトレマイオス1世が築いたギリシア系の王朝。
クレオパトラは王朝を守るべくローマの将軍と結託して奔走したが、結局王朝は滅んだ。
●イラストについて
髪を結ったクレオパトラのコインの絵柄をもとに描きました。
絶世の美女(諸説あり)なので、少女漫画風の絵柄に。
展示風景
時節柄、残念ながら展覧会には行けなかったのですが、展示写真をいただきました。
漫画全体の構成は右3分の1を人物の概略と補足情報や豆知識、左3分の2漫画本編(人物の生涯について)となっています。
情報が盛り沢山なので、読み応えは十分です!
▼展覧会スタートの様子をTOKYO MXさんにてご紹介されていました。
チラッと漫画を映して頂いてます!
5人のオリエントの有名人たち、私も名前は知っているけれど具体的には知らないことばかりだったので、制作しながらイメージが変わった気がします。
ここ数年、自分の中のオリエント知識がどんどん増殖中です。
約2ヶ月間の展示ありがとうございました!!