岡山空襲展示室様よりご依頼をいただき、岡山市戦後80年記念事業のロゴマークを制作させていただきました。
2025年は、戦後からちょうど80年の節目の年にあたります。

岡山空襲展示室
岡山空襲の記憶を決して風化させず、後世に伝えていくために、岡山シティミュージアムの5階フロアに常設の「岡山空襲展示室」を設けています。
1944年から1945年にかけて、日本全土において市街地を対象とした大規模な空襲が米軍によって行われました。
岡山市の場合は1945年6月29日に大規模な空襲を受け、当時の市街地の63%を焼失し、 少なくとも1,737*人の死者が出ました。 (*2,000人をこえるという説もあります。)
「岡山空襲展示室」より引用
ロゴデザイン

「市街地の大半が焼けた焦土からの復興」
空襲の炎から、木造の屋根、鉄筋コンクリートのビル…、街並みの変化を通じて、過去から現在への歩みを表現しました。
制作過程
ロゴを制作するにあたり、岡山空襲展示室を見学して情報収集をしました。
空襲の体験談や写真、遺された品々が展示されており、当時の暮らしや状況が生々しく伝わってきます。
展示室には持ち帰れる資料やパンフレットが用意されており、とてもわかりやすかったです。

ラフデザイン制作
ロゴに込めたいイメージを整理し、ラフデザインを考えていきました。
- 戦後80年という節目を多くの人に知ってもらうこと
- 平和について考えるきっかけをつくること
- 次の世代へ記憶をつないでいくこと
- 現在の岡山の街がもつ復興の力を伝えること

いくつかのラフデザインを提案し、その中から選ばれたのがこちらです。
形やバランスを整えながらブラッシュアップしていきました。

着彩案

複数の配色を提案し、最終的に「レンガ色」に決定しました。
シンプルかつ温かみのある色合いです。

完成したロゴは、岡山市戦後80年記念事業チラシなどに使用されています!
岡山空襲展示室では、当時の記録が丁寧に紹介されています。
実際に見て感じることで、知らなかったこと、考えさせられることがたくさんありました。
ぜひ一度訪れてみてください。
